宗教者九条の和
事務局 〒150-0045 東京都渋谷区神泉町8-7 日本山妙法寺内

全原発停止を採択
 宗教者ら270人シンポ 熊谷

埼玉新聞掲載記事より 2011年10月2日

憲法9条を守る立場から「原発事故と平和憲法」について考えるシンポジウムが1日、熊谷市桜木町の市民文化センターで開かれ、全国から約270人が参加した。(江田宗)

宗派や信条が異なる宗教者が憲法9条を守るという目的で結成した団体「宗教者9条の和」(事務所・東京都渋谷区)が「シンポジウムと平和巡礼in埼玉」として主催。これまで、東京、京都、広島、長崎などで開催され、今年は空襲を経験した熊谷市が第7回目の開催地に決まった。

東日本大震災による原発事故が今回の主なテーマ。基調講演を行った土山秀夫元長崎大学学長をはじめ、谷大二カトリックさいたま教区司教、小久保彰田天台宗常光院住職、内藤新吾ルーテル教会牧師が登壇し、清水海隆立正大学教授の司会で意見を交わした。

登壇者からは「プルトニウムを扱う原発の存在が他国への核抑止になるという考えが存在する」「民意が反映されず、国策として進められてきた原発は、沖縄の米軍基地問題、靖国問題と構造的に似ている」など、原発の問題点を批判する意見が続出。清水教授は「6カ月たった今も原発事故は何にも片付いていない。地震列島の日本に50以上の原発を建ててまで利便性を追求していいのか。福島の事故を忘れず、自分自身は何ができるのか考えていくことが大切」と締めくくった。

政府に提出するため、参加者は、全原発の停止と国外への原発輸出反対などを訴えるアピールを採択。参加者100人ほどが熊谷市の星川沿いにある戦災者慰霊の女神像まで平和巡礼の行進を行って閉会した。

埼玉新聞掲載記事より 2011年10月2日
               

「宗教者九条の和」の願い
・憲法第九条を「輝かせたい」と願う人々とその意義を語り合い、思いを他に伝えたい。
・憲法第九条が世界の文明構築に普遍的な意義を明示し、指針を示していると了解したい。
・世界が国際化を進める中で、互いの国の平和が道義的軌範の核となることを信じたい。
・私たちは宗教者として平和を願う人々と真に平和のあり方を考え、共に祈誓したい。
・宗教者は自らの所信に遵って、平和の世界を具現するために調和と抑制を説示したい。
 


【第7回シンポジウムと平和巡礼in 埼玉】
 2011年10月 1日(土) 13時より
埼玉県・熊谷市立文化センター 文化会館・ホールにて
基調講演、平和巡礼を開催。
| 第7回・開催案内 || 第7回・案内チラシ |
| 第7回・シンポジウム アピール文 |
| 埼玉新聞掲載記事 |

| 第5回シンポジウム報告文 | | 第4回シンポジウムアピール文 |

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