宗教者九条の和
事務局 〒150-0045 東京都渋谷区神泉町8-7 日本山妙法寺内

「宗教者九条の和」主催 
輝かせたい憲法第九条
第5回シンポジウムと平和巡礼in広島
開催される!

「宗教者九条の和」主催 輝かせたい憲法第九条
第5回シンポジウムと平和巡礼in広島開催される!
2009年9月26日
  会場の「世界平和記念聖堂」は、昭和20年8月6日広島に投下された原子爆弾の犠牲になられた方々の追憶と慰霊のために、またすべての国の人々の友愛と平和のしるしとして建てられました。また、1981年2月25日、広島を訪れた教皇ヨハネ・パウロ二世が、全世界に向けての「平和アピール」を発信された、由緒ある教会です。
オープニング開会時間12:30になると、キリスト者によるパイプオルガン演奏が始まり、28mの高さをもつドーム内に響きわたりました。2番目の金光教の方々による「吉備舞(きびまい)・吉備楽」の優雅な演奏と舞は、古典芸能の奥深さを再現していました。3番目は、天台宗の方々による「天台声明(しょうみょう)」のご披露でした。仏教者の朗々たる「声明」は、仏の心を2500年間伝えているかのように思われました。
参加者250名は、この間、原爆犠牲者と平和希求への共同の祈りをささげました。
"輝かせたい憲法第九条"を理念とする「宗教者九条の和」ならではのオープニングでした。
13:10開会宣言のあと、「宗教者九条の和」代表の一人である村中佑生師(天台宗慈照院名誉住職)より開会のあいさつがされました。師は、オバマ演説による「核廃絶」への気運が広がる中で、今集会が開かれる意義を強調されました。次に秋葉広島市長より「メッセージ」が届けられ、代読され、岡山広島実行委員会を代表して広島の宗藤尚三師(日本基督教団)よりあいさつがありました。
基調講演は、岡本三夫氏(第九条の会ヒロシマ世話人代表)が、「ヒロシマから見た憲法九条」のテーマ、サブタイトルー宗教に期待されるものーで1時間の講演でした。氏は、敗戦時、軍国主義少年であり貧しい生活の
中で「キリスト」を知ったこと、大学在学中にアメリカ人の「原爆」観を知り疑問を持ったこと、憲法第九条2項に、聖書の精神やマハトマ・ガンジーの「非暴力」の精神が生かされていること、オバマ演説のバックには、昨年5月千葉で開催した「九条世界会議」の成功、戦争そのものをなくさなければ、核兵器はなくならないなどと語り、最後に「ヒロシマから九条を発信し、世界の九条へ」と訴え、今回の集会にふさわしい講演でした。
 続いて、シンポジウムに入り、3名の方々が着席されました。最初に宗藤尚三師(日本基督教団)より、被爆者の実相、天皇の責任等について報告。2番目のスティーブン・リーパー氏(広島平和文化センター理事長)は「第2次世界大戦」で宗教者は加担して、宗教者の本来の役割はなかったのではと問いかけられました。3番目は記念講演をされた岡本三夫氏が、9.11以降、アメリカの政府高官だったキッシンジャー氏が「核のない方がアメリカも世界も安全」と発言してきた。世界が変わり始めたと報告されました。
 続いて、各宗教者「九条の会」のリレー報告に移りました。岡山宗教者九条の会、広島県9条の会ネットワーク、お題目九条の会、念仏者九条の会・浄土真宗本願寺派安芸教区安芸門徒九条の会の代表者から、それぞれの趣旨、活動報告がありました。広島の代表者は「宗教者九条の和」に80名の呼びかけ人がいるので、とても心強いとの感想がありました。
 15:50から、閉会になり、アピール文(案)の提案を参加者全員の拍手で承認、広島市長よりのメッセージに応えて、「宗教者九条の和」から、平和市長会議「2020ビジョン核兵器廃絶のための緊急行動」に支援金の贈呈、岡山広島実行委員会の岡山の宮本光研師の閉会あいさつで終了しました。
 16:30より恒例の「平和巡礼」に移りました。「宗教者九条の和」の横断幕を先頭に、約100名の参加者は平和への唱和を繰り返しながら「軍都広島」の象徴である広島城内にある「大本営」跡まで歩き解散しました。

2009年9月26日

【第6回シンポジウムと平和巡礼 in 長崎】
 2010年10月2日(土) 12時30分より
長崎カトリックセンター(長崎市上野町10-34)にて
| 第6回・開催案内 || 第6回・案内チラシ|
| 第6回アピール文 |
 
| 長崎市長メッセージ |  | 広島市長メッセージ | 
 
【第5回シンポジウムと平和巡礼 in 広島】
 2009年9月26日(土)
| 第5回・開催案内 || 第5回・案内チラシ|
| 第5回シンポジウムアピール文 |

| 第4回シンポジウムアピール文 |

「宗教者九条の和」の願い
・憲法第九条を「輝かせたい」と願う人々とその意義を語り合い、思いを他に伝えたい。
・憲法第九条が世界の文明構築に普遍的な意義を明示し、指針を示していると了解したい。
・世界が国際化を進める中で、互いの国の平和が道義的軌範の核となることを信じたい。
・私たちは宗教者として平和を願う人々と真に平和のあり方を考え、共に祈誓したい。
・宗教者は自らの所信に遵って、平和の世界を具現するために調和と抑制を説示したい。
 


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