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「宗教者九条の和」主催
輝かせたい憲法第九条
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第6回シンポジウムと平和巡礼in長崎
開催される! |
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広島市長 メッセージ |
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メッセージ
宗教者九条の和「輝かせたい憲法第九条―第6回シンポジウムと平和巡礼in長崎―」が開催されるに当たり、メッセージをお送りいたします。
65年前、原爆の非人道性と「この世の終わり」を自ら経験した被爆者の「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」というメッセージは、世界を変える大きな動きにまで発展してきました。
今年5月に開催された核不拡散条約再検討会議では、核保有国を含む全ての加盟国が核兵器廃絶に向け行動を開始することに合意し、全会一致で採択された最終文書には、大多数の締約国が期限を区切った核兵器廃絶の取組に賛成していること、核兵器禁止条約を含め新たな法的枠組みが必要なこと等が盛り込まれました。
これらは、広島市・長崎市、平和市長会議、加えて「ヒロシマ・ナガサキ議定書」に賛同した国内3分の2にも上る自治体が主張してきたことであり、その主張こそが未来を拓くために必要であることが確認されました。そして、その背景には、被爆者の努力、後押ししてきた市民、NGOなど市民社会の大きな力に加え、潘基文国連事務総長、オバマ米国大統領等によるリーダーシップの大きな影響力がありました。
今正に、核兵器廃絶の緊急性は世界に浸透し始めており、大多数の世界市民の声が国際社会を動かす最大の力になりつつあります。このような時代に生きる私たちは力を結集して核兵器廃絶に向け全力を尽くさなければなりません。
本市は、加盟都市が4,100を超えた平和市長会議を中心に、志を同じくする国々、NGO、国連等と協力し、2020年までの核兵器廃絶に向け「2020ビジョン」に基づき様々な取組を進めています。
2020年までの核兵器廃絶実現に向け最も大切なことは、世界各国の政府が核兵器廃絶に取り組む政治的意志を固めることです。そのためには、核兵器廃絶を願う世界的な世論を更に大きなうねりにすることが必要です。そうした意味で、平和を願う宗教者九条の和「輝かせたい憲法第九条―第6回シンポジウムと平和巡礼in長崎―」が開催されますことは誠に意義深く、その取組に対し深く敬意を表します。
核兵器のない世界の実現は、人類史上、特筆すべき出来事になります。本市は、2020年の核兵器廃絶実現を記念する「平和の祭典」として、2020年オリンピックを招致したいと考え、現在、具体的にどのような形でできるのか、多くの皆様に御協力をいただきながら検討を進めています。
皆様には、今後とも、核兵器廃絶とオリンピック開催という二つの夢の実現に向け私たちと共に力を尽くし、行動して下さることを心から期待いたします。
終わりに、宗教者九条の和「輝かせたい憲法第九条―第6回シンポジウムと平和巡礼in長崎―」の御成功と御参加の皆様の今後ますますの御健勝と御多幸をお祈りいたします。
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平成22年(2010年)10月2日 |
広島市長 秋 葉 忠 利 |
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「宗教者九条の和」の願い |
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憲法第九条を「輝かせたい」と願う人々とその意義を語り合い、思いを他に伝えたい。
憲法第九条が世界の文明構築に普遍的な意義を明示し、指針を示していると了解したい。
世界が国際化を進める中で、互いの国の平和が道義的軌範の核となることを信じたい。
私たちは宗教者として平和を願う人々と真に平和のあり方を考え、共に祈誓したい。
宗教者は自らの所信に遵って、平和の世界を具現するために調和と抑制を説示したい。
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